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十勝2×4協会ブログ

2014年02月18日

カナダ視察ツアー報告

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十勝2×4協会では、1月26日~2月2日まで「創立35周年記念・カナダ研修視察ツアー」を実施し、17名が参加しました。今回は当会員以外にも「アース21」や「新住協」など道内有力工務店グループの参加者もあり、交流を深めながら実りのある視察となりました。
 
当協会は、ツーバイフォー住宅を十勝に導入するにあたってカナダと技術交流や人交流を深めてきた歴史があ、これまでも何か視察を行っています。今回は、中高層の建造物まで木造を進めるカナダの最新事情を視察し、今後の仕事に役立てるため、カナダ太平洋岸の中心都市・バンクーバーとその内陸部を回りました。
 
 
バンクーバーはアメリカのシアトルに近く、カナダの中では最も暖かい方です。冬の寒さを日本と比べると富山など北陸に近く、しかも根雪になることがあまりない穏やかな気候です。
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ただ、スキーリゾートで有名なウイスラーがバンクバーから車で2時間ほどの位置にあるなど、内陸部は山岳地帯となっていて寒く雪も多い地域です。

一行はまず、バンクーバーから内陸に400kmほど入ったケロウナ市で自動化の進んだツーバイフォー製材工場を見学しました。原木の木取り、製材、パッケージングなど自動化が進んでおり、コンピュータのボタン1つでさまざまな長さの製材ができあがります。工場の大きさにも皆驚きました。
 
 
 
この後、バンクーバー在住の建築家・キミ伊藤さんの案内でバンクーバー市内のさまざまな木造建築を見学しました。バンクーバーは豊富な森林資源を背景に林業の街として発展。都市圏人口は200万人を超え、今も人口が増えて発展しています。
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このため、住宅が不足しがちとなったため、間口10m、奥行33mの標準的な住宅地のバックヤード(庭)部分に小さめの貸家を建てて副収入にするという動きが、法律の改正もあって盛んになっています。

そこで、小規模住宅を専門とするSMALL WORKS社を訪れ、レクチャーを受けた後、建築事例も見学しました。貸家と言っても、日本で言うロッジやコテージのように短期~中期の宿泊としても使われているようです。
 
 
カナダは40年前のオイルショックを教訓としてR-2000という日本の次世代省エネ基準を上回る省エネ住宅の規格を25年前に作り、当協会の工務店もチャレンジしてきた歴史があります。
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カナダはその後、さらに進化したネットゼロエネルギー住宅に取り組んできました。今回、日本での指導経験もあるクリス・マトック氏が、カナダのネットゼロエネルギーハウスについてセミナーを開いてくれました。

それからバンクーバーの北方120kmにあるウィスラーに移動して高級別荘地を見学。このほか、ホテルやコンドミニアム、図書館、文化会館など多数の木造建築を見学しました。

再びバンクーバー市内に戻り、2010年冬季オリンピック時に整備された木造の巨大なスケートリンク「リッチモンドオリンピックオーバル」を見学。高級住宅地を見学し、帰国の途に就きました。
 
 
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今回はカナダに行ってからの移動時間も長く、プログラムも行程表にびっしり書き込まれるほど忙しいスケジュールでしたが、多くの収穫があった視察でした。
 
 
 
※今回研修に参加された武部建設(株)(本社岩見沢市)の武部英治専務がすばらしいレポートをブログで発表してらっしゃいますので、こちらもぜひご覧下さい。

ブログ;『文化』を勝手に語る より
 

カナダ西部紀行・2/出発 からご覧下さい。


 
 
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tokachi2-4 (2014年2月18日 19:51) | コメント(0) | トラックバック(0)

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