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十勝2×4協会ブログ

2015年07月30日

地域型住宅事業として当協会の取り組みが4年連続で採択されました!!

十勝2×4協会が提案した、地域の資源を生かした省エネ性の高い家づくりや、北方型住宅の登録や長期のデータ保管に関して一定のルールを設け、木材流通から設計、施工まで会員相互が協力し合う「とかち2×4エコ住宅」が、国土交通省の補助事業「地域型住宅グリーン化事業」として採択され、22軒分の補助金が交付されることになりました。
 
当協会の提案は平成24年度の「地域型住宅ブランド化事業」以来、4年連続で採択されています。長期優良住宅、1軒あたり基本補助額が100万円で、地域材を使うとさらに加算されます。補助額の詳細は本会会員までお尋ねください。
 
地域型住宅グリーン化事業の採択結果(下記をクリックするとリンク先に飛びます)
 
 
こうした地域型住宅事業は、どのような背景で行われているのでしょうか?
 
全国各地で、耐久性が高く省エネに貢献する家づくりを続けている工務店はたくさんありますが、大手ハウスメーカーのように多額の費用をかけて宣伝することはできませんので、その良さを多くの消費者にアピールすることはなかなか難しいのです。一方で、こうした工務店の家づくりは、地域の経済を活性化するとして評価されており、国としても何らかの支援をする必要性がありました。
 
そこで質の高い家づくりを目指す工務店がグループを組み、国に対して質の高い家づくりを提案することで国がそのグループに補助金を交付し、こうした工務店グループを支援しようと始めたのが「地域型住宅ブランド化事業」です。今年は、低炭素住宅やネットゼロエネルギー住宅の補助にもこの枠組みが使われ、名称が変わりました。
 
ほかの地方では、こうした国の取り組みに対して急きょ作られた工務店グループも数多くあります。それに対し、当協会は40年近く前からツーバイフォー工法に取り組む地場工務店が集まって結成した団体です。以来、ブランド化や質向上に向けて努力してきました。こうした長年の活動により、地域型住宅事業への応募もやりやすく、当初から成果を上げることができました。
 
平成26年度は当協会に延べ35軒の補助金が交付されました。これは、国からの追加募集に応募して獲得した分も含まれています。今年度も、追加の枠を獲得できる可能性もありますので、マイホーム新築を検討中の方は、会員各社に一度お問い合わせください。
 
 
  2015年7月22日付 十勝毎日新聞に掲載された記事     同新聞に掲載した当協会の広告 
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2015年07月30日

光熱費の安い家とは(終)

ところで、光熱費を安くするために「どの暖房方式を選べば良いか」と悩む人も多いようです。

この3~4年で電気代は大幅に上がりました。特にオール電化住宅の場合は、5割上がったという声もあります。灯油価格も変動が激しく、ここ10年ほどはリーマンショックを底値として、最大で2倍程度まで上がりました。最近はまた価格が下がり、小康状態です。LPガスは最近安い料金単価の会社が出てきて、以前ほど高いイメージがなくなりました。都市ガスは、「エコジョーズ」の登場で、すっかり安いイメージが定着しました。
 
 
今は都市ガスを選ばれる方、結構多いと思います。LPガスを選ばれる方も増えているようです。でも10年前(2005年)、北海道の暖房・給湯の主役はオール電化でした。20年前(1995年)、主役は灯油でした。10年後の2025年、どの熱源が主役になっているかは誰にもわからないと思います。
 
たとえばLPガスは原油を精製するときの副産物として、あるいは油田、ガス田で採取されます。そのため、LPガス料金は長期的に見れば原油価格の動向とも関連があります。都市ガスについては、天然ガスの輸入価格が上がっていましたが、最近はやや下落して落ち着いています。もっともこの先は不透明です。というのも、原油価格の低迷で天然ガスの採掘が割に合わなくなり、新規ガス田の開発が中止されているからです。シェールガスも採掘コストが高く、原油価格が低迷すると生産量が減る可能性があります。つまり、ガス価格の動向は、原油価格の動向と無縁ではないのです。
 
予測は不可能でも、冷静に考えるために必要なのは、過去の価格の推移を知ることです。
電気料金、灯油料金、ガス料金の50年の変遷を知ることができる貴重なページがあります。
 
50年余の電気料金の推移をグラフ化してみる
レギュラーガソリン価格と灯油価格をグラフ化してみる
50年あまりのガス料金の推移をグラフ化してみる
 
いずれも東京都の価格が基準ですし、電力料金はオール電化の単価ではなく、ガスもエコジョーズ用の安い料金単価ではありませんので実感とは違う部分があると思います。それでも、50年という長期にわたり、価格がどう変動してきたのかを知ることができます。
 
こうしてみると、どのエネルギー源も価格は過去大きく変動していることは確かです。そして、どのエネルギー源が価格面で安心と一概に言えないことがわかると思います。
 
 
長くなりましたが、最後に言いたいこと。
光熱費が安くなる家のために必要な3条件
1)建物の性能
2)設備の性能
3)工事の確かさ
の中で、特に1)と3)が重要なのです。

2)は、エネルギー価格が大きく変動する可能性があり、しかもその予測が難しいので、ここにお金を掛けすぎるのは得策ではありません。それに、1)と3)はマイホームが完成してから変えるのは難しいからです。


4回にわたって「光熱費の安い家」について書きました。ちょっと難しかったかもしれません。でも、一生の買い物ですから、じっくり考えた方がいいと思います。

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