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9月から電力料金値上げ-オール電化は値上げ率高く

2013.04.26

4月24日に北海道電力が電力料金値上げを申請したのは、各マスコミの報道でみなさんご存じかと
思います。新聞の見出しに載ったのは「平均10.2%」という文字でした。

しかし、これはあくまでも平均です。
たとえばアパートに1人暮らししている人は値上げの影響は平均以下しか受けませんが、4人家族
でオール電化の住宅に住んでいると、その値上げ幅は10%どころではないようです。

値上げの概要は、北海道電力のホームページに記載されています。
http://www.hepco.co.jp/price_revise/home/index.html

ご覧になればおわかりかと思いますが、従量電灯と呼ばれる一般的な家庭の100V契約では値上
げ率は平均よりもむしろ抑えられています。ところが、オール電化住宅や暖房を電気でまかなって
いる住宅では値上がり率が変わります。eタイム3は年間料金の試算表が出ていますね。現行料
金はどうなっているのか見て見ましょう。

eタイム3の現行料金と説明
http://www.hepco.co.jp/userate/price/ratemenu/menu_regular/etime3.html


ヒートポンプ暖房とエコキュート(省エネ給湯器)を利用する場合に適用される「eタイム3」電力料金
ですが、夜間時間帯の電力単価が8.83円/kWから11.00円/kWへと約25%上がります。それ以外
のアップ率は10%前後に抑えられているため、モデルケースでの試算では値上がり率は15%ほど
になっています。

しかし、2年後にはヒートポンプ暖房機器に適用されている「非蓄熱式電気暖房割引」という優遇料
金の新規加入が停止されるので、さらに値上げとなります。



そして、オール電化住宅で良く使われるドリーム8や、電気ヒーター暖房で使われるホットタイム22
の料金も時間帯によって25%前後値上がりします。

ドリーム8やホットタイム22などの値上げ詳細
http://www.hepco.co.jp/price_revise/home/option.html



この値上げ申請は、政府の審議を経て修正される可能性がありますので値上げ幅が多少圧縮さ
れる可能性はあります。でも、今年の冬の電力需要を見ても、夜中でも日中に近い電力需要があ
ることがわかりましたので、夜間電力の値上がり幅が大きくなるのは避けられないと感じています。

なお、北海道電力はこのような資料も発表しています(PDFファイル)。
http://www.meti.go.jp/press/2013/04/20130424001/20130424001-6.pdf

過去30年近くの間に、電力料金がどれほど下がってきているかなどを前半の資料で示しています。
今思えば、この値下がりは原子力発電の推進と原油・天然ガス価格の安定がもたらしたものだっ
たのです。



さて、こうなると人気が出てくるのが、省エネ性能の高い住宅を建てられる工務店です。
今回の値上げで年間の電気料金が数万円上がる可能性があるわけですが、断熱性、省エネ性に
優れた住宅ならばこの値上がり分は簡単に相殺できてお釣りがくるぐらい
ですから。

今後電気料金は第2弾の値上げの可能性も指摘されています。これから家を建てる人は、ワンラ
ンク上のキッチンを選ぶ前に住宅性能にお金をかける選択肢も持っておきたいものです。
 
 

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