住まいづくり経営者塾が開催されました
2011.02.08
十勝2×4協会をはじめ、北海道・東北で活動している地域工務店団体が参加したネットワーク組織『北方圏住宅サミット連絡協議会』(大垣直明会長、藤女子大学大学院教授)では、2月3日・4日の2日間にわたり、「住まいづくり経営者塾」を札幌市内で開催しました。
国土交通省に採択された平成22年度地域木造住宅市場活性化推進事業の一環として開催し、道内・東北の地域工務店が高性能・高品質な住まいづくりの実践や、省エネ・省CO2の推進、工務店経営の意識改革などを図ることを目的としています。
1日目は塾長の大垣氏が講演。地域工務店の果たす役割について、住まいの町医者的役割を果たすこと、まちづくりの担い手の1人として活動することなどを挙げ、「地域工務店の一番の強みは地域を一番良く知っている存在だということ。だからこそ北国の住文化を創造する一端を担うべきだ」と、地域密着の大切さを強調しました。
引き続き住宅技術評論家の南雄三氏が講演、南氏は「国の住宅政策の最終目標はLCCM(ライフサイクルカーボンマイナス)で、これからは、住宅建設から解体時までのCO2を建てて何年後にゼロにできるかが重要」と省エネ住宅の考え方について述べました。
2日目は実践報告として、道内外の地域工務店3団体が活動内容などを報告。その後、記念式典として講演『住まいづくりの可能性』、シンポジウム「住まいが地域を元気にする」が開催されました。
シンポジウムでは、パネリストとして平野浩司氏(美幌町経済部)、高橋広明氏(㈱高橋工務店(美幌町)代表取締役)、武部英治氏(武部建設㈱専務取締役)ら合計5氏が参加し、その中で平野氏は、「これからは自治体と地方工務店が一緒になって"何ができるか"を模索していくことが必要」と話しました。
同町内では、FSC認証林を中心とした産業振興などを行い、住宅建築戸数に占める町内工務店の割合が実施前の4割から6割以上に上昇したそうです。
なお、記念式典の閉会あいさつは、当協会の副会長である外田和彦氏(写真右)が担当しました。
北海道住宅新聞社 北郡