山本建設の創業者・山本実さんが本別町勇足地区で創業したのは戦後間もない1948年。開基50周年の頃でした。それから60余年、街の歴史とともに歩み、先代の遺志を継いだ2代目社長・山本謙二さんが今はツーバイフォーの家づくりに取り組んでいます。
歴史の古い会社ですが、住宅に取り組み始めたのはいつですか?創業当初は、牛舎、馬小屋など農業関連の建築物を手がけていたと聞いています。住宅をやり出したのは1960年代からでしょうか。さらに町の土木工事なども行うようになり、専門的人材が不足してきました。私は父の仕事をそのまま受け継ぐ気持ちがなく、札幌の測量会社にいましたが、父から応援を求められ、勇足に戻ってきました。それが1976年頃のことです。
最初は測量の技術などを生かし土木関連の仕事をしていましたが、仕事の幅を広げるため二級建築士の資格も取得し、平成に入ってからは住宅建設も私がやるようになりました。
今から30年ほど前だったと思いますが、池田の赤坂建設さんが仙美里中学校の近くで平屋のツーバイフォー住宅を建てていた現場を見ました。慣れ親しんでいた在来工法との違いに驚き、工期の速さにも感心しました。
平成に入り、先代から経営を引き継ぐ頃に私は新しいことに取り組みたいという気持ちが高まり、ツーバイフォー工法に注目したのです。ツーバイフォー工法は、床(プラットフォーム)を作ってから壁や屋根など次の工事に取りかかるので、職人の安全性を確保しやすいというメリットがあります。また全体の工期も速く構造が丈夫なところにも惹かれました。
1995年にようやくツーバイフォー工法を導入、十勝ツーバイフォー協会にも加入しました。
この年から住宅はほぼ100%ツーバイフォー工法に切り替えましたが、それができたのは、十勝ツーバイフォー協会の存在が大きいです。私が入会した当時は既に会員が建てる住宅でフレーミング検定や気密測定などを定期的に行っており、私はその現場を見学してわからないことがあれば質問して勉強できました。大工は帯広の北栄建設さんの現場で勉強させていただきました。これは「ライバルに手の内を見せる」ことにもなりますが、それを会員同士でやっている。正しいツーバイフォー工法を普及させたいという思いからです。
ブロック造の三角屋根なら1960年代など、北海道では後から建てた年代が推定できるような家が多いのですが、いつの時代でも溶け込むような普遍的なデザインを目指しています。建てて何十年経っても存在感のある家。そういう意味ではフラットな屋根よりも三角屋根の方がオススメです。
大事なことは、お客さまの立場に立って「住みやすい家」を追求することです。性能や質感優先で考えると、たとえば木製サッシに無垢のフローリングという組み合わせになりますが、定期的な塗り替えやワックス掛けなどそれなりのお手入れが必要です。お客さまがそういったメンテナンスにお金や時間をかけられない場合は、メンテナンスがほとんど必要ない建材をお勧めすることがお客さまの立場に立った提案じゃないかと考えています。
これまで派手な広告をせず、お客さまのほとんどが紹介というやり方で通してきました。仕事第一で営業マンは置いていません。社員も大工4名に私と事務担当という構成で余分な経費がかからないなど経営的に無理はしません。こうしたことが、長く続いてきた理由だと思います。
家の相談を受けてお客さまとお話していくと、大きくて広いプランができあがることが多いのですが、経験から申し上げると「もう少し小さくてもいいのでは」と思うことがあります。
「2世帯住宅だから60坪以上必要だ」とか、「子どもには1人1部屋与えてやりたい」というお気持ちはよくわかるのですが、プランは建てたときのことだけでなく、その後の生活がどう変わるかも考慮に入れた方がいいと思います。子ども部屋は中学・高校の6年間を過ぎればいらなくなります。
| 企業データ | 1948年 山本建設創業 1977年 法人化 1986年 株式会社に変更 |
|---|---|
| 資本金 | 2000万円 |
| 社内体制 | 社長・大工4名・事務1名 合計6名 ※有資格者 二級建築士、一級施工管理技士、単一等級枠組壁建築技能士3名など |
| 過去の実績 | 創業以来 累計300棟 過去3年間 平均2~3棟ぐらい |
| 社名 | 株式会社山本建設 |
| 住所 | 〒089-3281 中川郡本別町勇足元町18-13 |
| TEL | 0156-23-2045 |
| FAX | 0156-23-2067 |
| HP | |
| y-kenji@dream.ocn.ne.jp |









